教員 民間との違いは?
2014/08/29
教員になるのと民間企業に就職することの違いはたくさんあるが、
一番の違いは、就職してすぐ責任ある立場になるということ、
自分が責任を持たなくてはならない存在があるということであろう。
入社してすぐに誰も見ていないところで仕事をしたり、
まして誰かにものを教えたりする仕事は、他になかなか無いだろう。
入社してすぐに後輩ができるということすら無い。
基本的に一年目からクラス担任になることはないので、
とりあえず最初のうちは授業だけ出来れば良いだろう。
勉強を教えること自体は、学生時代に塾の講師や
家庭教師のアルバイトをすれば経験できる。
しかし、就職したての慣れないうちから「先生」として
生徒を率いる立場になるというのは、やはり大変なことだ。
逆に、民間企業に比べて甘いなと思うこともあった。
新任であろうとも先生は先生なので、先輩教員の接し方が柔らかいのだ。
当たりがきつい方が良いというわけではないが、
大学卒業直後にいきなり社会人としての常識が身についているわけではないので、
先輩や上司の指導があまり期待できない環境では、その辺りが難しいのではと感じた。
とは言え、実際に仕事をしてみて、常識がない先生に出会ったことはない。
周りを見て自然と学んだり、責任ある立場でスタートすることで
鍛えられることの方が多いのであろう。
ただ、やはりかなり特殊な世界であることには変わりない。
教えている生徒も民間企業に進むことが多いはずなので、
民間経験のある教員の採用枠がもっと増えれば良いと思う。