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偏差値がないと教員は困る? | 教員の転職あるある

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偏差値がないと教員は困る?

      2015/06/20

子ども達の成績の目安や、進路指導に利用される偏差値。テストを受けた全員の平均点を50として、最高点を75程度、最低点を25程度の数字で表す方法だ。
偏差値という概念はもともと統計学にあったのだが、進路指導に使えることを発見したのは、当時東京都内の公立中学の教員だった桑田昭三氏だ。適切な進路指導をするために、様々な方法を考えていて偏差値を発見したのだ。
偏差値という目安ができて、進路指導はやりやすくなった。しかしその反面、学力的にどの学校が適しているかだけが判断材料になってしまい、本人の希望や学校の特色などが無視される流れになってしまったのだ。何年か前の話だが、東大医学部に人の病気を治すことに興味のない人材が集まってしまうことが問題になった。「せっかくこれだけの偏差値なのだから、最高レベルの偏差値の大学に行こう。」という選択の結果、意欲のない医師が生まれてしまったのだ。また、地方によっては私立高校が優秀な新入生を確保する為に、正規の入試前に中学校側に生徒の偏差値を提示させ、基準を上回っていれば合格を確約するということが慣習的に行われたりもしていた。
これにストップを掛けたのが、当時埼玉県の教育長だった竹内克好氏だ。1992年10月、県内の中学校に生徒の偏差値を高校側に提示しないように指示した。これに当時の鳩山邦夫文部大臣も賛同し、翌年の2月には文部省が偏差値を測るための業者テストを中学校で行うことを全面的に禁止するよう、全国に通知した。
それでも偏差値が全く消えてしまった訳ではなく、生徒が休日に学校外の会場でテストを受けるかたちに変わっただけだった。しかし、学力のレベルだけで進学先を選ぶ進路指導に疑問を投げかけることはできたようで、入試の多様化や、総合高校などの特色ある高校の誕生に繋がっている。
偏差値という目安が学習指導や進路指導に便利なことは確かだろう。しかしながら、一番大切なのは進学するまでではなく、進学してからその学校で何を学ぶかである。学校選びの基準は、本人の希望や意欲が主で、偏差値は従であるべきだ。

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