教員の日常、本当にいるの?モンスターペアレント
2014/08/20
中学校の教員をしていたことがあると話すと、
かなりの高確率でされる質問の一つが
「モンスターペアレントとか居た?」である。
結論から言うと、私は幸か不幸か遭遇したことはない。
ここだけの話だが、自分に関わりの無い件で、
安全な場所からであれば見てみたかったなとは思う。経験として。
さて、ここでモンスターペアレントとは何か確認しておこう。
新語時事用語辞典によれば、
モンスターペアレントとは、「自己中心的な理由から、
学校・教職員に対して非常識で理不尽な要求を突きつけてくる保護者。
いわゆるクレーマーの一種。本来ならば児童の自助努力や親同士、
コミュニティー間で解決が図られるべき事柄に対しても、
一方的に学校に押し付けようと圧力をかける。」だそうだ。
この定義に照らし合わせれば、モンスターペアレントの話は聞いていた。
前にも話した通り、職員会議の時には
生徒に関する様々な情報がやり取りされる。
誰と誰が仲違いしているとか、他校の生徒と衝突があったとか。
その中に、モンスターペアレントの定義に当てはまる
保護者に関する情報もチラホラあった。
と言っても、ドラマで見るようなスーツのマダム軍団や
威勢のいい親父が校長室に乗り込んだりする話は無かった。
「○○の件で、○組の△△の親御さんと
お話をしましたが、ご理解頂けず…ごにょごにょ。」
せいぜいこの程度だ。
せいぜいと言いつつ、私には十分衝撃だった
(絵面としての派手さはないが)。
だって、我が子が起こした問題で
学校に呼び出されてるんですよ?その状況で
「うちは放任主義なんでー」「それってうちの子悪くなくないですか?」
「学校で起こった問題なんだから、学校で指導してくれないとー」
こんな反応が飛び出すというのだから驚きだ。
もう1つ。運動会についてのアンケートの集計結果に
「駐輪マナーが悪く、自転車を停められませんでした。
もう少しきちんと管理して頂きたいです。」
他の先生方がどう捉えたかは解らないが、
私は目が点になった。
保護者の方が散らかしたものを、先生が管理するんですか?
余談だが、このアンケートに
「運動会という呼称は子どもっぽいと思います。
中学校なら体育祭でしょう。」というのがあった
。私が中学生の頃も体育祭だったが、わざわざアンケートに書くほどのことだろうか(^^;