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教員時代のノート | 教員の転職あるある

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教員時代のノート

      2015/06/21

私が教員をしていたのは、その年に初任者研修を受ける教員の穴埋めとしてだった。初任者と言っても、その先生は何年か常勤で公立中学で働いていて、それから教員採用試験に合格したのだ。だから教員としては既に数年間のキャリアがあり、その年も担任を持っていた。たまたま私と同い年で、出身も隣の市だったことから、共通の知り合いも何人かいて、初めて会った日から親しみを込めて接してくれた。
せっかく共通の話題も見つかったが、私の仕事はその先生が校外の研修を受けにいく日に、代わりに授業をすることだ。そのため、任期中に会う機会は殆どなかった。
代わりに、先生は連絡ノートを作ってくれて、そこにその日の授業の指示やアドバイス、最近の生徒の様子などを書いてくれていた。私は、その日の報告や質問を書いていた。いつも丁寧に事細かく書いてくれていたので、このノートには本当に助けられた。
初日はまず、自分の字の酷さに愕然とした。私は決して字が下手な方ではなく、子どもの頃は校内や市内の書道展などでも入選していたのだ。しかし、何と言うか先生の字はプロの字なのだ。大学ノートにボールペンで書いてあることが、とてもしっくりくる字だ。下書きなどせずに書いているだろうに、文章もまとまっていて、とても読みやすい。生徒のことも、一人一人をとても良く見ていた。小さな変化や対処法も書いてあったので、難しい年頃の生徒に迷い無く接することができた。大切な生徒を預けることになった先生の、生徒達への深い愛情をかんじた。
ノートにその日のことを書くだけで、一目で解るほどの差が出るのだ。その時改めて、この仕事が務まるだろうかと不安になった。それと同時に、プロの仕事に対して深い敬愛と感動を覚えたものだ。
昨年の春、市の会報誌で、先生が市外の中学校へ異動になったことを知った。今もきっと、生徒達と楽しくやっておられることと思う。

 - あるある