教員の腕時計
2015/06/21
中学校で教員をしていた頃、私は必ず腕時計をしていた。現在もセミナーや講習会などで大勢の人の前で話すときは、いつも腕時計をしている。
携帯電話の普及で腕時計離れが進んでいるが、授業中に携帯をポケットから取り出したり、教卓に置いたりして時間を確認するわけにはいかない。教室に時計があるので、それで用は足りるという教員もいる。しかし私は、移動中や授業以外の活動でも常に時間が解った方が安心できたのと、授業中に先生が教室の時計を振り返っていては、生徒達の集中力が途切れるかもしれないと思っていたので、腕時計は必須アイテムだった。
私はアナログ時計の方が残り時間が解り易いので、アナログ時計を使っていた。私と同じように、時間配分がしやすいと言う理由で、アナログ時計にこだわる教員は結構いる。
一方で、時間の正確な電波時計や、防水機能付き、ストップウォッチなどの付いた多機能派の教員もいる。
また、小学校や体育の教員の場合、水泳の授業の時に着けたままプールに入ったり、ボールなどがぶつかるなどの危険も多いので、とにかく丈夫なものが良いという人もいる。いとそれぞれ、また担当教科によっても、好みはいろいろだ。
腕時計に限ったことではないが、あからさまなブランド物や、やたらキラキラした時計は、無駄な反感を買うこともあるので避けた方が良いだろう。特に公立校には、保護者もいろいろな人がいる。それに、体育教員でなくとも、学校には危険がいっぱいだ。廊下を走る生徒もいるし、体育の授業でなくともボールが飛んでくる可能性もある。壊れても悲しい思いをしなくても済むよう、職場にはあまり高価な時計はしていかない方が無難だ。