教員の派閥について
2015/06/21
私が働いていた中学校では特にそれらしいものは目にしなかったが、学校によっては、仲の良い教員同士で派閥ができるとか、学閥がある、なんていう話を耳にすることもある。
人が集まれば、派閥を作りたがる人は職種に関係なくいる。そういう人が少ない職場なら派閥などできないだろうし、多ければできるだろう。特に学閥などは、長年に渡り、代々そういう雰囲気が作られているのだと考えられる。
傍から見れば派閥でも、本人達は「仲良しグループ」としか思っていない場合もある。周りの人が疎外感を感じたり、違うグループと対立したりすると「派閥」と呼ばれるのだ。私の中では、派閥はグループのネガティブ語といったところだ。
人間関係というのは、年代や職種を問わず、悩みの種になり易い。仕事が楽しいかどうかは、人間関係が良好か否かで大きく左右される。教員の場合は、教員同士、生徒、保護者と三者との関係に気を遣わなければならない。生徒に対しては厳しく接しなければならないこともあり、保護者とは充分にコミュニケーションの時間が取れない。せめて同僚である教員との人間関係は問題のないものにしたい。
派閥と言っても、公立の教員の場合は一般企業と違い、どの派閥に属しているかが出世に関わるといった可能性は低い。数年経てば異動してしまうのだから。だから、自分さえしっかりしていれば派閥争いに巻き込まれる心配も少ないはずだ。
こうした人間関係のゴタゴタに巻き込まれてしまう人は、孤立を極端に恐れる。是が非でも輪に入ろうと意気込まず、どの人とも心地よく付き合える距離感を保つことが大切だ。